お中元はいつ送る?
なぜ関東と関西で贈る時期が違うの?
北海道・東北・北陸・東海・中国・四国・九州・沖縄に届ける最適な期間は?
その疑問、解消します!
地域ごとでお中元を出す時期が異なる理由、
迷った時はいつにしたら良いのかも含めて、
わかりやすくお伝えします。
お中元はいつ送るの?
夏が近づいてくると、デパートやギフトショップではお中元の注文受付が始まりますね。
早いところでは、5月あたりから予約注文をするところも見かけます。
お中元は、親しい人やお世話になった人への日頃の感謝を伝えるための大切なコミュニケーションツールの1つ。
初めてお中元を贈る場合、
「お中元って、いつ贈るのがいいの?」
と、悩んでしまうこともあるかと思います。
知らない方も多いんですが、お中元を届ける時期には、全国で地域差があります。
どうして地域によって贈る時期が違うの?
地域によってお中元を贈る時期が異なる理由は、旧暦と新暦のズレにあります。
旧暦というのは昔の人が使っていた暦のことで、新暦というのは、今わたしたちが使っている暦のことです。
旧暦では7月15日のことを、「中元」と呼んでいました。
中元というのは、中国から伝わった道教に由来する年中行事で、三元という節目の1つです。
ちなみに三元は、「上元」の1月15日と「中元」の7月15日、「下元」の10月15日のことです。
この7月15日の中元が、仏教の盂蘭盆会(うらぼんえ:お盆のこと)の日と重なったことから、江戸時代には、ご先祖さまへのお供え物(盆供)と共に、商い先や世話になった人に贈り物をするようになりました。
これが、お中元の始まりです。
中元の贈り物は「お中元」と呼ばれ、今も続く習慣となったんですね。
ところで、当時の旧暦の7月15日と、新暦の現在の暦では約1ヶ月のズレがあります。
大きく分けると、東日本では旧暦の7月15日をそのまま新暦の7月15日にあてはめて、西日本では旧暦を新暦に直したときの8月15日にあてはめています。
そのため、お中元を贈る時期に地域差が出ているというわけです。
関西には、旧盆(月遅れ)の習慣があり、お中元についても月遅れで贈る習慣があるのです。
このようにお中元は地域によって贈る時期が異なるので、北海道や関東・関西、九州など日本全国の地域ごとに、『お中元を贈る最適な時期』を把握しておくといいですね。
地域別のお中元の時期とは?
お中元を届ける時期は、お盆を行う時期によって地域差があるので、受け取る側のお住まいの地域に合わせて贈るのがベストです。
北海道
北海道では、旧盆の時期にあたる7月15日~8月15日にお中元を贈ることが一般的です。
約1ヶ月間の期間がありますが、最近は、関東など別の地域から7月15日よりも早くお中元が届くことが増えています。
そのため、北海道でのお中元の時期も徐々に前倒し傾向にあります。
東北と関東
東北と関東は、一般的に7月1日~7月15日までがお中元の期間です。
約2週間という期間は、前述の北海道の約1ヶ月に比べると短いですよね。
そのせいか、昨今、東京・神奈川を中心にお中元の時期が早まっています。
わたしも、6月中旬を過ぎるとお中元を受け取ることも多くなりました。
お中元シーズンの配送が混んでしまうことや、日時指定ができないなどの要因も相まって、念の為の早めの配送になっているようです。
北陸
北陸は地域によって、2つの時期に分かれます。
関東と同じく7月初旬~7月15日にお中元を贈る地区と、北海道と同じく7月15日~8月15日の時期に贈る地区に分かれます。
北陸の都市部を中心とした広い範囲では関東と同じ時期に贈ります。
北海道と同じ時期の地区は比較的少ないようですが、贈る相手が北陸にお住まいの場合は、注意が必要です。
東海・関西・中国・四国
東海・関西・中国・四国のお中元は、7月15日~8月15日までに贈ることが一般的です。
北海道と同じく、約1ヶ月の期間がありますが、お中元の時期が最も早い関東の影響を強く受け、東海・関西・中国・四国のお中元を贈る時期も年々早くなっています。
九州
九州のお中元は、8月1~8月15日までが一般的ですが、最近は北海道や東海・関西・中国・四国と同様、7月15日~8月15日に贈る人も増えてきました。
わたしの周りでも、九州に贈るお中元は7月中に贈っているケースも多くあります。
お中元のを贈る時期は全国的に前倒し傾向にあるので、7月15日~8月15日と考えて良いかと思います。
沖縄
沖縄は他の地域とちょっと異なっています。
沖縄の場合は、旧暦のお盆である7月15日までに届くように贈ります。
そのため、年によって、お中元の時期が異なります。
贈る相手のお住まいが沖縄の場合は、その年の旧暦7月15日を確認して、その日までに届くようにするといいですね。
お中元を贈るベストな時期
地域別にお中元を贈るのに適したベストな時期を表にまとめました。
お中元はいつ送る?関東と関西で時期が違う理由と全国の地域別の期間 まとめ
地域によってお中元を贈る時期が異なる理由は、旧暦と新暦のズレにあります。
お中元を贈る時期は、7月初旬から8月15日までの約1ヶ月のうち、地域ごとに期間が異なります。
東日本は7月の初旬~15日くらいまで、西日本では1ヵ月遅れて8月初旬~15日が一般的です
ですが、最近は地域ごとというより、全国的に7月中旬までに贈るケースが増えています。
デパートや大型スーパーなどのお中元商戦や、手軽に贈れるネット通販による影響もあって、全国的な地域差が年々なくなってきているようです。
お中元を贈る時期で迷ったり心配な場合は、関東と関西、各地域の時期が重なる7月10日頃を目安にお中元が届くようにすれば間違いないですね。
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