暑気払いとはどういう意味?
飲み会のこと?
本来の目的は?
一般的な使い方は?
時期はいつからいつまで?
その疑問、解消します!
暑気払いは何をするものなのか、
どのような由来から行われているのか、
いつ頃するのかも含めて、
わかりやすくお伝えします。
暑気払いとはどういう意味?
社会人になると『暑気払い』に誘われることも多いですよね。
暑気払いは「しょきばらい」と読みます。
わたしが住んでいるマンションでも、毎年8月の第二土曜日は暑気払いが恒例行事になっていて、住民同士、親睦を深めているようです(参加したことないんですが)
ところで、暑気払いを「飲み会」のことだと思っている人も多いようですが、それはちょっと誤解があります。
本来、暑気払いとは、暑い夏に冷たい食べ物や飲み物を摂ることで身体の熱を取り去り、暑さを打ち払うならわしです。
夏の熱がこもった身体を、食べ物や飲み物で涼しくするわけです。
スイカやかき氷、きゅうりやゴーヤ、冷たいそうめんや冷や麦などは暑気払いの代表的な食べ物です。
冷たい麦茶や冷えたビールも涼しくなりますよね。
名前の通り、暑気払いは暑さを払う(取り去る)ということです。
暑気払いには、夏の暑さで身体に溜まった熱気を取り除くことで、身体のバランスを正しくしよう、という意味合いもあります。
昔は、冷たい食べ物や飲み物の他に、漢方薬を飲むことでも暑気払いが行われていました。
また、暑さで火照った身体を冷やすために、薬湯(枇杷湯、桃湯、どくだみ湯など)や行水、川遊びなどでも暑気払いをしていたようです。
今なら、プールに入ったりするのも暑気払いですね。
冷えたビールなどを飲んで身体を冷やすのも「暑気払い」という行為になります。
このあたりが、飲み会や宴席が暑気払いとして設けられる由縁です。
暑気払いは、“身体を冷やす” という行為がないと、本来の目的とはズレてしまうのですが、
冷たいものを口にしなくても、飲み会で元気回復となれば、身体を正すという意味合いからいっても、れっきとした暑気払いになるわけです。
暑気払いの時期はいつからいつまで?
「暑気払い」という言葉を使う時期、暑気払いをする時期については、特に決まりはありません。
暑気払いは、暑さを取り去るのが目的なので、暑い時期ならいつでもOK。
一般的には、梅雨が明ける頃から秋分の9月20日頃までが暑気払いの時期になっているようです。
ビール党なら、「ビールが美味しい時期」と覚えておくといいかもですね^^
暑気払いは会社の行事や学校の行事でも開催されるので、夏休みを挟んで、9月に入ってから行われることも珍しくありません。
暑気払いが催される際の目安になるのは、昔から使われている暦です。
- 夏至(6月21日頃)
- 夏越しの祓(6月30日)
- 小暑(7月7日頃)
- 土用(7月20日頃)
- 大暑(7月23日頃)
- 立秋(8月7日頃)
- 処暑(8月23日頃)
このような暦を参考にしている人が多く、暑気払いのお誘いメールには、
「立秋を過ぎても酷暑の毎日、暑気払いを催すことにしました!」
などと書かれています。
目安となる昔の暦の意味を簡単にお伝えしますね。
夏至(6月21日頃)
夏至は夏の訪れを意味します。
1年で最も高く太陽が昇る頃で、1年で最も昼が長い日。
「夏に至る」と書くように、本格的な夏が始まる頃ですが、ほとんどの地域ではまだ梅雨明けしていません。
◇ 夏至についてはこちらに詳しく
・夏至2024年はいつ?日の出と日の入り日照時間からわかる意味と時期
夏越しの祓(6月30日)
夏越しの祓(なごしのはらえ)は、穢れを祓い心身を清め、無病息災を願う行事。
和菓子の水無月を食べたり、お酒を飲んだりして、暑気払いをする習慣があります。
◇ 夏越の祓についてはこちらをどうぞ
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・夏越の祓の行事食 6月30日に食べる夏越ごはんとは?レシピもご紹介
小暑(7月7日頃)
小暑は本格的に暑くなり始める日です。
各地で梅雨明けが近づき、夏到来!といった頃です。
◇ 小暑についてはこちらに詳しく
・小暑2024年はいつ?意味と由来でわかる暑中見舞いや梅雨入りとの関係
土用(7月20日頃)
土用は立秋前の約18日間を指します。
季節の変わり目とされ、大暑とも重なります。
◇ 土用についてはこちらに詳しく
・土用の丑の日は夏だけじゃない!土用の意味とうなぎを食べる理由
大暑(7月23日頃)
大暑は最も暑い時期です。
梅雨が開けて、夏の真っ只中の頃合いです。
◇ 大暑ついてはこちらに詳しく
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立秋(8月7日頃)
立秋は暦の上では秋。
立秋の日を境に、「暑中見舞い」は「残暑見舞い」となります。
◇ 立秋についてはこちらに詳しく
・立秋2024年はいつ?意味や由来でわかる真夏の「暦の上では秋ですが」
処暑(8月23日頃)
処暑は暑さが和らぐ頃という意味です。
処暑の「処」は「止まる」という意味で、厳しい暑さがおさまり、朝晩が過ごしやすくなります。
台風が活発になるのもこの頃です。
◇ 処暑についてはこちらに詳しく
・処暑2024年はいつ?意味や由来でわかる時期の特徴と台風との関係
暑気払いとはどういう意味?言葉の一般的な使い方と使われる時期 まとめ
暑気払いとは、暑い夏に冷たい食べ物や飲み物を摂ることで身体の熱を取り去り、暑さを打ち払うならわしです。
夏の暑さで身体に溜まった熱気を取り除くことで、身体のバランスを正しくしよう、という意味合いがあります。
「暑気払い」という言葉を使う時期、暑気払いをする時期については、特に決まりはありません。
暑さを取り去るのが目的なので、暑い時期ならいつでもOK。
一般的には、梅雨が明ける頃から秋分の9月20日頃までが暑気払いの時期になっているようです。
暑気払いという言葉の本来の意味からすると、
「暑気払い=飲み会」
というのは違いますが、今は、
「冷えたビールに美味しいものでも食べて、みんなで暑い夏を乗り越えよう!」
といった呼びかけで飲み会が開かれることが多くあります。
また、会社や学校、町内会などの集まりなどでは、暑気払いは「納涼会」のような意味合いでイベントが開催されることもあります。
このように暑気払いは、コミュニティの交流の場としての側面もあります。
イベントとしての暑気払い、身体を冷やす効果があるものを取り入れる暑気払い、どちらも楽しみながら、厳しい夏の暑さを乗り切りたいですね。
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