2024年の小寒はいつ?
どんな意味があるの?
二十四節気の中ではどんな季節?
小寒の時期の行事は?
その疑問、解消します!
小寒とはどういった気候なのか、
古くから伝わる小寒の食べ物、
年明けすぐの小寒ならではのイベントも含めて、
わかりやすくお伝えします。
小寒2024年はいつ?
小寒は「しょうかん」と読みます。
2024年の小寒は、1月6日土曜日です。
小寒は毎年1月5日頃にあります。
なぜ、「頃」というのかというと、小寒は毎年同じ日ではないからです。
年によって1~2日程度のズレが生じます。
また、小寒は期間を指すこともあります。
期間を指す場合は、1月5日頃から次の節気である「大寒(だいかん)」の前日までの期間を「小寒」と呼びます。
2024年の大寒は、1月20日土曜日なので、
2024年の小寒を期間として指す場合は、2024年1月6日(土)から1月19日(金)となります。
ニュースや天気予報などで、
「今日は小寒です」
と耳にすると、
節入り日の当日のみを指しているように思うかもですが、
本来は約15日間の期間を意味しています。
二十四節気の小寒とはどんな意味
小寒は、二十四節気の一つです。
二十四節気というのは、1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたものです。
二十四節気は立春から始まり、小寒の次の大寒で終わります。
【春】
立春(りっしゅん):2月4日頃
雨水(うすい):2月18日頃
啓蟄(けいちつ):3月5日頃
春分(しゅんぶん):3月20日頃
清明(せいめい):4月4日頃
穀雨(こくう):4月20日頃
【夏】
立夏(りっか):5月5日頃
小満(しょうまん):5月21日頃
芒種(ぼうしゅ):6月5日頃
夏至(げし):6月21日頃
小暑(しょうしょ):7月7日頃
大暑(たいしょ):7月22日頃
【秋】
立秋(りっしゅう):8月7日頃
処暑(しょしょ):8月23日頃
白露(はくろ):9月7日頃
秋分(しゅうぶん):9月23日頃
寒露(かんろ):10月8日頃
霜降(そうこう):10月23日頃
【冬】
立冬(りっとう):11月7日頃
小雪(しょうせつ):11月22日頃
大雪(たいせつ):12月7日頃
冬至(とうじ):12月22日頃
小寒(しょうかん):1月5日頃
大寒(だいかん):1月20日頃
二十四節気は、地球と太陽の位置関係で割り当てられています。
地球から見た太陽の見かけ上の通り道を「黄道」といい、1年間で地球の周りを一周すると考えます。
黄道360度を24分割した15度間隔で、それぞれ特定の二十四節気が定められているのです。
そして、定めた点を太陽が通る日が、二十四節気のそれぞれの日にちになります。
小寒は例年、太陽黄経が285度を通る日にあたります。
太陽黄経の黄経とは黄道座標における経度。
太陽黄径というのは、春分の位置を0度とした時の現在の地球から太陽の見える位置の角度のことです。
太陽黄経が、180度を通過する日が秋分です。
秋分には昼夜の長さがほぼ同じになります(実際には昼のほうがやや長い)。
太陽黄経が270度を通過する日が冬至、285度を通過する日が小寒、300度を通過する日が大寒となります。
二十四節気は今から2600年前に中国の黄河付近で誕生した暦と言われており、そのため、日本の気候と必ずしも一致しない面もあります。
ですが、毎年同じ時期に同じ節気が巡ってくることから、特に農業の目安となりやすく、日本で定着し今に至っています。
二十四節気は、今でも農作業などで使われています。
カレンダーや手帳などにも二十四節気が記されているものが多いですね。
小寒は二十四節気の23番めにあたりますが、名前の通りまだまだ寒い頃です。
小寒とはどんな季節?
小寒の前は昼の時間が最も短かった「冬至(とうじ)」です。
冬至から数えて15日めの小寒は、
『本格的な冬の寒さが訪れる時期』
です。
1787年(天明7年)に江戸で出版された暦の解説書『暦便覧(こよみべんらん)』では、小寒を、
「冬至より一陽起こる故に陰気に逆らう故、益々冷える也」
と説明しています。
「冬至よりも、ますます冷え込みが厳しくなる時期」
という意味です。
小寒は「寒の入り」ともいわれ、これから更に寒さが厳しくなるころです。
小寒は寒中見舞いの時節
小寒は寒中見舞いを出し始める時期でもあります。
小寒に入る日を『寒の入り』と呼び、
小寒から節分(立春:2月4日頃)までを『寒(かん)』や『寒中(寒中)』、『寒の内(かんのうち)』とも言います。
喪中で年賀状を欠礼したときなどに、出したりもらったりする寒中見舞いは、この『寒(かん)』・『寒中(寒中)』・『寒の内(かんのうち)』の期間に出すお見舞いのことです。
小寒の食べ物は?
冬至のときにはかぼちゃを食べたり、「ん」のつく食べ物を食べたりしますが、小寒の日にこういった行事食というものはありません。
ですが、小寒の時期には、1月7日にその年の無病息災を願って食べる『七草粥』や、
小正月の1月15日に『小豆粥』をいただく習わしがあります。
七草粥
年末年始のご馳走で疲れた胃をいたわり、
1年の無病息災を願う七草粥は、
小寒の時期ならでは食べ物といえます。
1月7日が近づくと、今はスーパーでも七草がパックになって売っていますが、
実は七草粥はルーツを辿ると古代中国にいきつき、
平安時代には宮中行事として食された歴史ある食べ物です。
◇ 七草粥についてはこちらに詳しくまとめていますので、ご参考に。
・七草粥を食べる意味と由来は?効果効能がわかる七草囃子の歌の意味
◇ 七草粥の話題 こちらもどうぞ。
・七草粥がまずい美味しくない理由と美味しい作り方お勧め簡単アレンジ
・七草粥レシピ簡単レトルトで人気アレンジおかずと合う土鍋お粥
小豆粥
昔から、
「小豆粥を食べると、1年間の邪気を祓い万病を除く」
とされ、
1月15日の小正月に小豆粥を食べる習わしがあります。
小豆粥は1月7日の七草粥ほどメジャーではありませんが、
小豆粥も七草粥も1年の無病息災を願うもので、
身体にとっても良いとされている材料を使ったものです。
◇ 小豆粥のレシピはこちら。
・小正月の小豆粥の基本の作り方と炊飯器レシピ超簡単に作る裏技とは?
小寒のイベントは?
七草粥・小正月
前述のように、小寒には、七草粥を食べる日や小正月があります。
元旦や三が日は歳神様をお迎えして祀る行事とされていますが、
小正月は家庭的な行事を行うことから小正月と呼ばれます。
◇ 小正月について詳しくはこちら。
・小正月とは何する日?正月との意味の違いと行事食が小豆粥の由来
七福神巡り
七福神巡りとは、七福神を祀っている寺社を巡り、参拝することです。
七福神は、恵比寿・大黒天・毘沙門天・弁財天・福禄寿・寿老人・布袋尊の七神を指します。
七福神巡りには、
「難を滅ぼし福を呼ぶ」
という意味があり、
松の内の間に行うと、よりご利益があるとされています。
◇ 七福神巡りについてはこちらに詳しくまとめていますので参考にしてくださいね。
・七福神巡りとは?名前の意味と由来でわかる御朱印のご利益!
十日戎(とおかえびす)
関西を中心とした地域ではお正月の10日、その前後に行なわれる「十日戎(とおかえびす)」が有名です。
十日戎は七福神の一人である「戎神」、えびす様を奉る年始のお祭りで、
参拝者は笹に小判や米俵、さらにはおかめなどの縁起物で、商売繁盛を願います。
全国の中で最も十日戎が賑わうのは、大阪市の今宮神社。
毎年100万人以上もの参拝客が訪れ、
お賽銭に大金が飛び交う様子はニュースなどで取り上げられ、名物になっています
◇ えびす様について詳しくはこちら。
・えびす講とはどんな行事?意味と由来でわかる酉の市との違い
成人の日
1月の大きな行事といえば、成人式ですね。
今は成人式とは呼ばず、「成人のお祝い」とするところも多いです。
昔は1月15日が「成人の日」とされていましたが、祝日法の改正によって今は、1月の第二月曜日に制定されています。
成人の日は、
「成人の日を境に大人になったことを自覚し、自ら生きていく成年を祝って励ます日」
ハッピーマンデー制度で国民の休日になっている成人の日は、各地の自治体で成人式が行われています。
小寒2024年はいつ?二十四節気ではどんな季節?食べ物やイベントは? まとめ
2024年の小寒は、1月6日土曜日です。
小寒を期間として指す場合は、
2024年の小寒を期間として指す場合は、2024年1月6日(土)から1月19日(金)となります。
小寒は二十四節気の一つで、
『本格的な冬の寒さが訪れる時期』
とされています。
小寒には、
「冬至よりも、ますます冷え込みが厳しくなる時期」
といった意味合いがあります
小寒は寒中見舞いを出し始める時期でもあります。
新年が明けてすぐの小寒の時期には、七草粥や小正月に小豆粥を食べるならわしがあります。
他にもイベントとしては、七福神巡り、十日戎、成人式などがあります。
小寒は新しい年になってすぐの節気なので、新年会などもありますが、
厳しい寒さと共に、風邪とインフルエンザが流行する時期でもあります。
手洗いやうがいを心がけて、体調管理には十分気をつけてくださいね。
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