桜の花言葉を教えて!
どんな意味や由来があるの?
桜の種類別の花言葉とは?
海外での桜の花言葉は?
その疑問、解消します!
桜の花言葉になった初代アメリカ大統領の逸話、
ソメイヨシノなど代表的な8種の桜の花言葉、
欧米の事例も含めて、
わかりやすくお伝えします。
桜の花言葉の意味と由来は?
春といえば桜、
日本の春をイメージするときに、
満開の桜の風景を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
卒業や入学など、
人生の門出を祝うシーンでも目にする桜は、
J-POPをはじめ、
多くの楽曲でもテーマになっていますね。
パッと咲いてパッと散っていく桜、
この美しい桜にも花言葉があります。
花言葉は桜の品種によっても異なるのですが、
まずは桜全般の花言葉からご紹介しますね。
「精神の美」・「心の美しさ」
「優雅な女性」・「優美な女性」
桜は日本国民からこよなく愛される花だけに、
素敵な花言葉がついていますね。
花言葉の由来をそれぞれお伝えします。
桜の花言葉:「精神の美」・「心の美しさ」
「精神の美」・「心の美しさ」という桜の花言葉は、
アメリカ合衆国の初代大統領であるジョージ・ワシントン(1732~1799)の逸話が由来しています。
有名な逸話なのでご存知かもです。
ジョージ・ワシントンが6歳の時のこと。
少年ジョージは鍛冶屋さんから借りた斧に魅せられ、
その斧で試し切りをしたくなり、
父親が大事にしていた家の桜の木を斧で切ってしまいます。
父親がジョージに
「庭の美しい若い桜の木を切ったのが誰か知っているかね?」
と尋ねると、
ジョージは動揺しますが正直に
「僕がやりました」
と告白。
その正直さに父親も
「わたしの息子の正直な答えは千本の桜の木より値打ちがある」
とほめたというあのお話です。
正直に父親に打ち明ける勇気ある行動、
まさに、「精神の美」・「心の美しさ」そのものですね。
余談ですがこの逸話には、
当時のアメリカ大陸には桜の木はなかったという話がありまして。
どうやら、ジョージ・ワシントンの伝記にあとから付け加えられたフィクションという説もあるのですが、
フィクション・ノンフィクションにかかわらず、
このエピソードが長きにわたって語り継がれてきているのは、
「あのジョージ・ワシントン大統領ならありそうだ」
と人々が信じてきたからこそ、
と言えます。
このジョージ・ワシントンと桜の木の逸話から、
アメリカでは桜に、
「優れた教育」
という意味があります。
桜の花言葉:「優雅な女性」・「優美な女性」
「優雅な女性」・「優美な女性」は共に、
桜の美しい見た目そのまま、
桜の花の美しさを女性のイメージに例えたのが由来です。
「優雅」とは、やさしくてみやびやかなこと。
上品でしとやかで気品があることです。
「優美」とは、上品で美しいこと。
どちらも同じ意味合いですね。
上品でしとやかで気品があって美しい桜の様子が、
女性に例えられているんですね。
桜の花言葉は種類によっても違う
桜というと日本では「ソメイヨシノ」が一般的ですが、
野生種や園芸品種を合わせると、
実に約600品種が存在すると言われています。
桜の原種は約10種類とされ、
その原種の桜が交配して100種以上が野生化したり自生したり、
さらにそれを人の手によって交配して園芸用にしたり、、、
といったことが繰り返され、
桜にはとてもたくさんの種類があるわけですが、
代表的な8種類の桜の花言葉をご紹介しますね。
ソメイヨシノ(染井吉野)
日本の桜は約80%がソメイヨシノだと言われており、
気象庁の開花予想もソメイヨシノで行ってます。
ソメイヨシノの花言葉は「優れた美人」「純潔」。
前述の桜全般の花言葉、
「優雅な女性」・「優美な女性」
と似ていますね。
「優れた美人」はソメイヨシノの美しさが由来。
そして、
「純潔」とは、 けがれがなく心が清らかなこと。
純粋でけがれを知らないさまも、
ソメイヨシノの美しさが表された言葉です。
シダレザクラ(枝垂桜/糸桜)
シダレザクラは、枝が柳のように垂れ下がって生えている桜の総称です。
シダレザクラの花言葉は「優美」と「ごまかし」。
「優美」は、桜全般の花言葉にもありましたね。
ですが、
「ごまかし」という不穏な花言葉も。
由来はハッキリしていないのですが、
シダレザクラの枝がやわらかいことや、
垂れた枝に花を咲かせる特徴からきているのかもしれません。
ヤエザクラ(八重桜)
日本でヤエザクラと呼ばれる桜は、
「牡丹桜」や「里桜」とも呼びます。
花言葉は「しとやか」「豊かな教養」「善良な教育」。
花びらが幾重にも重なって咲く姿が、
まるで『十二単』を着た女性のようなので、
「しとやか」という花言葉がついたと言われています。
ヤマザクラ(山桜)
ヤマザクラは、日本の野生の桜を代表する品種です。
ソメイヨシノと違って、葉っぱと花が同時に開くのが特徴的。
ヤマザクラの花言葉は、
「純潔」「美麗」「淡白」「高尚」「あなたに微笑む」
です。
「淡白」は、花の寿命が短いことを表現した花言葉となっています。
「あなたに微笑む」は、
山の中でひっそりと咲く上品な花の姿を見て、
人々が思わす顔をほころばせる様子にちなんで付けられたと言われています。
カンザクラ(寒桜)
カンザクラは一番早く咲きます。
カンザクラの花言葉は「気まぐれ」。
これは、カンザクラの咲く時期が由来してます。
早咲きで知られる河津桜よりも開花は早く、
カンザクラの開花期は3月上旬。
暖かいところでは1月中旬から花が咲きだします。
そのことから、
「気まぐれに咲く」
という花言葉がついたようです。
ウコンザクラ(鬱金桜)
ウコンザクラは、花の色が香辛料で知られるウコン(鬱金)に似た淡黄緑色になることからウコンザクラと名付けられました。
鬱金桜(ウコンザクラ)の花言葉は「優れた美人」。
ウコンザクラは別名「美人桜」と呼ばれるだけあって、
別名がそのまま花言葉になったようです。
カンヒザクラ(寒緋桜)
ちょっと紛らわしいんですが、
カンヒザクラ(寒緋桜)とヒカンザクラ(緋寒桜)は同じ桜です。
カンヒザクラは暖かい地方で育つ桜で、
主に台湾・中国に分布し、
日本では沖縄・鹿児島県奄美地方で自生しています。
カンヒザクラの花言葉は「あでやかな美人」。
濃い目の花びらが特徴で、
花の姿が桜の中でも特にキレイなので付いた花言葉です。
フユザクラ(冬桜)
フユザクラは主に11月~12月の冬の時期と、
春の時期に2回開花します。
フユザクラの花言葉は「冷静」。
冬の寒い時期に咲く花なので、
その寒さを表わしたような花言葉ですね。
桜の花言葉 海外では?
「桜」の英語表現は「cherry blossom」
「桜の木」は「cherry blossom tree」と言います。
近年では「桜」のことをそのまま「sakura」と表記することも増えてきました。
桜の花言葉は欧米にもあります。
代表的なものを2つご紹介しますね。
桜の花言葉 フランスの場合
フランスの桜の花言葉には
「Nem’oubliez pas(ヌ・ムビリエ・パ)」
という花言葉があります。
日本語にすると意味は、
「私を忘れないで」
愛の国フランスでは、
散り際の桜の儚さやせつなさが、
別れを選んだ恋人たちのイメージとして
花言葉になったと言われています。
桜の花言葉 アメリカの場合
桜全般の花言葉のところで少し触れましたが、
アメリカでは、
「moral beauty」→ 「精神美」
「eminent instruction」→ 「優れた教育」
という花言葉が付けられています。
前述のように、「eminent instruction(優れた教育)」はアメリカ初代大統領であるジョージ・ワシントンの逸話の話と関係しています。
「moral beauty(精神美)」は、
日本で使われている「精神の美」や「心の美しさ」という花言葉と同じ意味ですね。
桜の花言葉の意味と由来とは?種類による違いと海外の事例もご紹介 まとめ
桜全般の花言葉は、
「精神の美」・「心の美しさ」
「優雅な女性」・「優美な女性」
です。
桜の花言葉は種類によっても違いがあります。
ソメイヨシノ(染井吉野)の花言葉は「優れた美人」「純潔」。
シダレザクラ(枝垂桜/糸桜)は「優美」と「ごまかし」。
ヤエザクラ(八重桜)は「しとやか」「豊かな教養」「善良な教育」。
ヤマザクラ(山桜)は「純潔」「美麗」「淡白」「高尚」「あなたに微笑む」。
カンザクラ(寒桜)は「気まぐれ」。
ウコンザクラ(鬱金桜)は「優れた美人」。
カンヒザクラ(寒緋桜)は「あでやかな美人」。
フユザクラ(冬桜)は「冷静」。
フランスの桜の花言葉には「私を忘れないで」という意味があり、
アメリカでは、「精神美」「優れた教育」といった花言葉があります。
お花見が文化として定着しているほど、
日本人は花の中でも特に桜を好みます。
春の光の中、
舞い散る桜の花びらに風情を感じ、
桜を愛する心もまた日本人の伝統文化のひとつですね。
◇ お花見についてはこちらの記事をご参考に。
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