春の土用期間2021年はいつからいつまで?
間日と丑の日はいつ?
そもそも土用とはどんな意味?
その疑問、解消します!
四季と土用の関係、
土用の禁忌と間日のいわれ、
春・夏・秋・冬それぞれの間日、
土用の丑の日の周期も含めて、
わかりやすくお伝えします。
春の土用期間2021年の日程は?
『土用』は「どよう」と読みます。
土用と聞くと、夏の土用に食べるうなぎのイメージから、
一般的には7月下旬にある土用の丑の日の印象が強いようですが、秋にも冬にも春にも土用があります。
土用は春・夏・秋・冬と、1年で計4回あります。
2020年の春の土用の日程は以下のとおりです。
- 春の土用入りは4月17日(土曜日)
- 春の土用明けは5月4日(火曜日)
土用の最初の日を
『土用の入り(どようのいり)』
もしくは
『土用入り(どよういり)』
と言います。
土用の最終日は
『土用の明け(どようのあけ)』
もしくは
『土用明け(どようあけ)』
と言います。
2021年の春の土用明けの日は5月4日。
この日は、前日の5月3日がみどりの日で国民の祝日にあたります。
ゴールデンウイークの後半で、翌日の5月5日(火曜日)もこどもの日で祝日です。
5月5日は、暦の上では『立夏』となります。
◇ 夏の土用はこちらをご参考に。
・夏の土用期間2021年はいつからいつまで?間日と丑の日はいつ?
そもそも土用とは?
土用は、『雑節』と呼ばれる暦の1つです。
土用は「節分」や「彼岸」、「八十八夜」などと同じように季節の変わり目を表す特別な暦日で
春土用・夏土用・秋土用・冬土用と全部で4つあります。
土用の考え方はもともと中国の『陰陽5行説』という考え方に由来しています。
『陰陽5行説』を簡単に言うと、
「全ての物は、“木・火・土・金・水” の5つから成り立つ」
という考え方で、季節で言うと
春は「木」
夏は「火」
秋は「金」
冬は「水」
の象徴とされています。
季節は4つ、そうなると四季に対して「土」が余りますよね。
そこで、暦の上で各季節の始まる前の18~19日間を、『次の季節への準備期間』として「土用」を設けたのです。
土用は年に4回、各季節の終わりにやってきます。
土用の期間は約18日間あり、土用の期間が過ぎると
春の土用なら「立春(りっしゅん:2月4日頃)」
夏の土用なら「立夏(りっか:5月6日頃)」
秋の土用なら「立秋(りっしゅう:8月7日頃)」
冬の土用なら「立冬(りっとう:11月7日頃)」
を迎えます。
1年に4回、季節と季節の間にやってくる約18日間の土用は、一つの季節から次の季節への移行期間。
いわば、季節の変わり目ですね。
季節の変わり目は気候も体調も崩れやすいことから、
昔は土用の期間中はさまざまな禁忌や風習がありました。
とりわけ夏の土用は、梅雨明けと重なることが多いために重要視され、土用といえば夏の土用を指すことが多くなっています。
春の土用の間日はいつ?
2021年の春の土用の「間日(まび)」は計4日、以下の通りです。
- 4月19日(月)
- 4月27日(火)
- 4月28日(水)
- 5月1日(土)
間日に当たるこの4日間は
「土をいじる作業をして良い」
とされている日で、
逆に間日を除いた春土用の期間は
「土を掘り返すなどの作業はしてはいけない」
とされています。
そもそも間日とは?
『間日』というのは、
「土用の期間に土を触っても良い日のこと」
です。
昔から、土用の期間中は、土を司る土公神(どくしん・どくじん)という神様が支配するといわれ、
「土を動かしてはいけない」
とされてきました。
また、土用の期間は土気(どき)の盛んな時と考えられて、そんな時期に「土」に触れると
「土の乱れた気が伝わって健康を害する恐れもある」
と言われ、
土を掘ったり、動かしたりするような『土いじり』が戒められてきたのです。
家屋などを建てるときの柱立てや基礎工事、壁塗り、井戸掘りなどは避けられ、
今でも、家や建物などを建築する際、土を掘り起こしたりする基礎工事などは土用の期間をはずすケースが多くあります。
ですが、土用の期間中に、
「土を掘り起こしてはいけない」
となると、いろいろと支障が出てきますよね。
土用の期間は約18日間。
それが年に4回あるので
18×4=72
72日間といえば1年の2割に相当します。
そんな多くの日数、土に触れてはいけないとなると農業や建築、土木などに携わる人は大変です。
そこで、先述の土を司る土公神が天上に行き、地上にいなくなる『間日』の日であれば、土に触れる作業をしても良いとされているのです。
間日は季節によって決まった十二支に該当する日で、1つの土用に3~6日存在します。
※2021年
1/18 (月) 寅
1/19 (火) 卯
1/21 (木) 巳
1/30 (土) 寅
1/31 (日) 卯
2/2 (火) 巳
春土用の間日:巳・午・酉の日
※2021年
4/19 (月) 酉
4/27 (火) 巳
4/28 (水) 丑
5/1 (土) 酉
夏土用の間日:卯・辰・申の日
※2021年
7/19 (月) 辰
7/23 (金) 申
7/30 (金) 卯
7/31 (土) 辰
8/4 (水) 申
秋土用の間日:未・酉・亥の日
※2021年
10/26 (火) 未
10/28 (木) 酉
10/30 (土) 亥
春の土用の丑の日はいつ?
春土用にも夏土用と同じように『丑の日』があります。
2021年の春の土用の丑の日は、4月23日(金曜日)です。
『丑の日』とは十二支の
「子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・ 辰(たつ)・ 巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・ 申(さる)・ 酉(とり)・ 戌(いぬ)・ 亥(い)」
の “丑” のこと。
十二支は『今年の干支』と言うように、年を数えるときに使われるのが一般的ですが、日にちや月、方角を表すときにも使われます。
暦の上では12日周期で丑の日が巡ってきます。
土用の丑の日は、
「土用の期間」の「丑の日」
という意味なので
約18日間の『土用』の期間のうち、12日周期で割り当てられている、十二支が『丑』の日が「土用の丑の日」なのです。
なので、実際には土用の丑の日は、春夏秋冬の四季にわたってあります。
「土用の丑の日」には、昔から「丑の日」にちなんで名前に「う」のつくものを食べると身体にいいとされていました。
夏の土用の丑の日にうなぎを食べるのはメジャ-ですが、春の土用の丑の日も栄養価の高いうなぎを食べることを習慣にしている人も少なくありません。
春土用の時期になると、スーパーやデパ地下などでも丑の日ののぼりをよく見かけます。
春土用の時期は温暖の変化が激しく体調を崩しやすかったり、5月病といわれる時期でもあるので、ビタミン豊富なうなぎはうってつけですね。
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前述のように春夏秋冬のそれぞれの「土用の丑の日」は、立春・立夏・立秋・立冬の前の18日間にあたります。
ちょうど『季節の変わり目』にあたるので、
「この時期には栄養を摂って備えよう」
という意味が昔からあったのかもしれませんね。
◇ 丑の日の食べ物についてはこちらの記事もどうぞ。
・土用の丑の日は夏だけじゃない!土用の意味とうなぎを食べる理由
・土用にしじみを食べるのはなぜ?「土用しじみは腹薬」の意味と由来をご紹介
春の土用期間2021年はいつからいつまで?間日と丑の日はいつ?まとめ
2021年の春土用の日程は
- 春の土用入りは4月17日(土曜日)
- 春の土用明けは5月4日(火曜日)
土用は、『雑節』と呼ばれる暦の1つで、春土用・夏土用・秋土用・冬土用と全部で4つあります。
土用の期間中は『土いじり』が戒められてきましたが、間日(まび)の日に限っては許されています。
2021年の春の土用の「間日」は
- 4月19日(月)
- 4月27日(火)
- 4月28日(水)
- 5月1日(土)
上記、合計4日間となります。
土用は季節の変わり目にあたりますが、春の土用の時期は体調を崩しやすかったり、新しい環境などで精神的に不安定になりがちな時期でもあります。
昔の人の教えにならって、栄養をとってゆったり過ごすのもいいですね。
◇ 土用の話題 こちらもどうぞ。
・土用波とはどんな意味?いつ起こるの?危険な波と言われる理由は?
・土用干しとはどんな意味?時期はいつ?着物・田んぼ・梅干しについて
・秋の土用期間2021年はいつからいつまで?間日と丑の日はいつ?
・ 冬の土用期間2021年はいつからいつまで?間日と丑の日はいつ?
◇ 記事中でご紹介した関連記事
・夏の土用期間2021年はいつからいつまで?間日と丑の日はいつ?
・土用の丑の日は夏だけじゃない!土用の意味とうなぎを食べる理由
・土用にしじみを食べるのはなぜ?「土用しじみは腹薬」の意味と由来をご紹介