みたらし団子のタレがイマイチ。
どうしてお店や市販品みたいな味にならないの?
その疑問を解決、秘伝のたれの作り方もご紹介。
いろんなレシピを試してみても、
お気に入りの味に出会わないのには理由があります。
地域によっても異なる味の違いもお伝えします。
みたらし団子のたれは地域によって違いがある?
もちもちのお団子に、つやのある甘辛いたれをたっぷりとかけた『みたらし団子』。
美味しいですよねー。
まさに花より団子、
お店や市販品で好みの味に出会えた時は至福の喜びです。
みたらし団子のたれは同じ醤油ベースでも、地域によって味が違うことを知ったのは大学生の時。
バイト先のパートのおばちゃんが九州出身で、東京のみたらし団子は甘みが足りないというのです。
よくよく聞いてみると、おばちゃんの地域ではアゴダシ文化で、醤油が甘いことでも有名です。
カップタイプの即席うどんには関東風と関西風があるって話は知っていましたが、それと似たようなものですね。
なので、住んでいる地域が違えば、市販されているみたらし団子のたれにも違いがあります。
ちょっと古い話ですが、2013年に発売されたセブンイレブンのプライベートブランドのみたらし団子は、関西は昆布ダシを、関東の物はアゴ(飛び魚)ダシを使っていました。
このみたらし団子は、ほとんどの地域が関東と同じですが、九州だけアゴダシを使っていて、他と比べて少し甘くなっていたとか。
みたらし団子の由来は京都
このように、地域によって味が違うみたらし団子ですが、そもそものルーツは京都にあります。
みたらし団子を漢字で書くと「御手洗団子」。
京都市左京区下鴨の下鴨神社が行う『御手洗祭』が語源です。
下賀茂神社では、夏の土用の丑の日に御手洗川に足をつけ、 無病息災を祈願する御手洗会(みたらしえ)という行事があります。
周囲ではこの日に、白いお団子を串に5つ刺し、醤油で焼いて食べる風習がありました。
これがみたらし団子の起源で、それが、砂糖醤油の葛で作った餡をかけた串団子(焼き団子)となったのです。
美味しいみたらし団子のたれが作れない理由
家で美味しいみたらし団子を食べたくて、いろんなレシピを見て作ってみてもたれがイマイチ。
お団子は上手く作れても、
たれがお店や市販のものとは程遠い経験はありませんか?
前述のように、たれは住んでいる地域によって異なりますが、
みたらし団子のたれの味がピシッと決まらないのには3つの理由があります。
1. お店のたれは大量に作るから美味しい
カレーや豚汁、おでんなどもたくさん作ると美味しいという話は聞いた事があると思います。
カレーなどの料理の場合は、量が多ければその分、材料の肉や野菜からも自然のうまみが出て相乗効果を起こして味が増すからです。
たれの場合は、量が少ないとどうしても鍋の地肌に当たる部分が増えてしまいます。
そうすると、火のあたりでうまみを壊してしまうのです。
また、出来上がり具合に「水分」もポイントになるので、分量による手順や調味料の配合が同じでも、作る量によって味に違いが出てしまうことになります。
2. 簡単レシピのたれはそれなりの味
みたらし団子のたれは、いろんな作り方があります。
味の好みは別にして、
「みたらし団子のたれを簡単に電子レンジで作る」
「みたらし団子のたれをみりんなしで作る」
「みたらし団子のたれを砂糖なしで作る」
といったレシピで作るたれは、それなりの味にしかなりません。
お金をもらえる味を提供しているのが、お店や市販のみたらし団子です。
基本を省いたり、使うべき材料をカットして、お店の味や市販の味と同じようになるわけがないですよね。
はしょったレシピで作れるならお店やメーカーも苦労しません(笑)。
なので、
簡単レシピを使う時は、「それなり」で満足できるときがおすすめです。
3. みたらし団子のたれは甘めに限る!
みたらし団子のたれを作る時に、ダイエットを気にして、砂糖の量を減らしすぎると、間の抜けた味になります。
- 甘目が好みなら、しょうゆ1:砂糖4
- 甘くないのが好みなら、しょうゆ1:砂糖2
しょうゆと砂糖の比を1:2以下にすると、本来の砂糖の役割がたれに反映されません。
砂糖は甘みだけではなく、味に深みとコクを与えます。
お店や市販の月見団子のたれを美味しく感じる理由のひとつには、きっちり使う砂糖の量にもあります。
昔ながらのおいしいみたらし団子のタレの作り方
ちょっと甘めの、懐かしい味に出会いたいなら是非参考にしてみてください。
片栗粉ではなく葛粉を使い、
レンジで加熱ではなく鍋を使い、
火加減はとろ火です。
とろ火に掛けつつ餡(タレ)を木べらでかき回し続け、
とろみと艶が出るまで加熱&かき混ぜ続けて仕上げます。
POINT!
昆布でだしをとり、葛粉を使うことが肝心です。
昔ながらの懐かしいみたらし団子のたれはとろみがポイント。
水飴と葛粉を使うことで、よりコクのあるタレになります。
昔ながらのみたらし団子のたれの作り方
■ 材料
- 水……………………500cc
- だし昆布……………15g~20g
- 上白糖………………350g
- 水飴…………………30~40g
- 濃口醤油……………100cc
- 葛粉…………………50g
- 水……………………100cc
■ 作り方
- だし昆布を水500ccに一晩つける。
- 鍋に入れて火にかけ、沸騰直前に昆布を引き上げる。
- 上白糖を加える。(中火)
- 水飴を加える。(中火)
- 濃口醤油を加える。(中火)
- 別のカップで葛粉を水100ccでよく溶いて茶こしでこしておく。
- 木ベラで混ぜながら水溶き葛粉を少しづつ加える。
- 完全に沸騰させ、透明感が出てくると出来上がり。
昔ながらの美味しいみたらし団子のタレの作り方タレがイマイチの理由 まとめ
みたらし団子はたれが命。
みたらし団子のたれは、
甘目が好みなら、しょうゆ1:砂糖4
甘くないのが好みなら、しょうゆ1:砂糖2
を目安にしてみてください。
熱いうちは強く感じる甘みも、冷めると落ち着きます。
本格的なたれをかけたみたらし団子の濃厚な味を、是非、試してみてくださいね。
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