喪中に節分の豆まきをしても大丈夫?
恵方巻きを食べるのは?
喪中期間に節分祭で神社に行くのはダメなの?
その疑問、解消します!
子供が楽しみにしている節分の行事、
喪中の場合はどうするべきかどうしたら良いのか、
考え方も含め、わかりやすくお伝えします。
喪中に節分の豆まきはしてもいいの?
2月、節分の恒例行事といえば豆まき。
「鬼は外、福は内」
と声を出しながら豆をまく豆まきは、子どもが楽しみしているイベントのひとつですよね。
でも、節分がちょうど喪中の期間だった場合、どうしたら良いのでしょうか。
喪中(1年以内に身内を亡くした人)や忌中(仏教では49日、神道では50日以内に身内を亡くした人)は、故人の冥福を祈り、お祝いごとや派手なことを避けて、心静かに暮らす期間と言われています。
「節分が喪中や忌中に重なった場合、『お祝いごと』や『派手なこと』を避ける意味で、節分も自粛するべき?」
と考えてしまう人は多いものです。
結論から言うと、喪中でも厄祓いの行事として節分に福を祈り、豆をまくことは問題ありません。
節分はお祝い事ではなく、『厄祓い』をすることで、
「新しい年の無病息災を祈り、福(良いこと)を引き寄せよう」
という、いうなれば『願い事』です。
他にも、豆をまくことで「魔」を滅するという意味の『魔滅(まめ)』とか、節分にはいろいろと言われはありますが、どれも邪気を祓うといった類の意味です。
喪中で避けるべき『お祝いごと』ではありませんし、『派手なこと』でもないですよね。
なので、楽しみにしている家族がいるなら、節分に豆まきをするのは全く問題はないのですよ。
我が家も、節分が喪中に重なったことが何度かありましたが、子供たちが楽しみにしていたので、例年通り行っていました。
ただ、故人が同居だったりで周りにも広く喪中だと知られている場合、ご近所で節分の豆まきをいぶかる人がいないとも限りません。
「鬼は外、福は内」の声は控えめにしたほうがいいかもしれませんね。
忌中の時の節分の豆まきは?
喪中の期間の中に忌中の期間があるわけですが、忌中期間は家に神棚があれば、正面に白い和紙を貼って、拝礼を控えます。
本来、節分にまく豆は、神棚に供えておくのが良いとされています。
このことから、忌中の期間は節分の豆まきは控えたほうがよいと思われます。
あなたと故人との関係にもよりますが、実際、喪中はともかく忌中の時期は節分をするような気持ちになれないこともあるのでは。
気持ちに余裕がないときは、子どもが楽しみにしているからと無理をせず、静かに過ごすのもよいかもです。
喪中に節分の恵方巻きを食べてもいいの?
わたしが子供の頃は恵方巻き(えほうまき)という習慣はありませんでしたが、今や節分の恵方巻きは全国区になってますね。
恵方巻きとは、節分に恵方(吉方)を向いて食べると縁起が良いとされている太巻寿司のことやそれを食べる風習のことです。
◇ 恵方巻きについて詳しくはこちらをどうぞ。
・恵方巻の方角2024年は?節分に簡単に正しい恵方を知る方法!
恵方巻きの具材は、無病息災などを願い七福神にちなんだ7種類が入ったものなどがありますが、具の種類は多様です。
◇ 恵方巻きの具材について詳しくはこちら。
・恵方巻きの具材に決まりはあるのか縁起の良い中身の数と定番の由来
七福神というのは、五穀豊穣・商売繁盛など、福をもたらす神さまです。
恵方巻きは丸かぶり寿司とも呼ばれ、「縁を断ち切らない」ように切り分けず、無言で願いごとをしながら1本を丸かじりするのが習わしです。
節分の夜、その年の恵方を向いて、願い事を思い浮かべながら何も喋らずに、一本のまま食べるというのが一般的な恵方巻きの食べ方です。
こうした恵方巻きの意味から言うと、喪中とは全然関係ないですね。
この恵方巻きの丸かぶりも『お祝いごと』や『派手なこと』ではありません。
なので、喪中期間の節分に恵方巻きを食べても大丈夫、縁起の良い方向の恵方を向いて、思いっきり豪快に丸かぶりしてください^^。
そもそも節分は、中国から伝わった陰陽道(いんようどう・おんようどう・おんみょうどう)の考えから日本に伝わったものです。
季節のかわり目には悪いことが起きると考えられ、この悪いことを払う厄払いの風習が中国から伝わり、日本で広まったのが節分の行事です。
一方、忌中や喪中というのは『穢れ(けがれ)』をキーワードにした、日本独自の土着の信仰から来ているものです。
中国の陰陽道と日本の信仰をごちゃまぜにするのはナンセンスです。
節分には豆まきをして恵方巻きを食べて、大いに体内の邪気を払って福を呼び込みましょう。
喪中のとき節分祭の神社に行ってもいい?
毎年節分になると、全国の神社仏閣で節分の豆まきが行われます。
お相撲さんや芸能人を招いて盛大に豆まきを行なっている様子は、ニュースでも取り上げられますよね。
神社で行われるのは「節分祭」、お寺で行われるのは「節分会(せちぶんえ)」と呼ばれています。
神社では喪中の間は、鳥居をくぐってはいけないと言われていますが、忌中(最長50日)が過ぎれば差し支えありません。
喪中であっても、忌中の期間が過ぎれば問題ないので、家での豆まき同様に、喪中であっても忌中期間が過ぎれば節分祭に参加してOK。
また、お寺の場合には、『穢れ』という考えがないので、忌中期間を気にせずに、節分会に行っても問題ありません。
◇ 喪中期間の神社参拝や忌中期間について詳しくはこちら。
・喪中に初詣はダメなのか神社の参拝を避ける時期とお守り厄払いの扱い
ただ、節分祭や節分会を厄除け行事と捉えるのか、賑やかなお祭りと捉えるのかは人によって違ってきます。
なので、喪中に重なっている時期に、節分祭や節分会に参加するしないは、結局は個人の判断によるところになります。
このあたりは、故人とあなたの関係や、亡くなってからどれくらいの日数が経っているかによっても変わってきますよね。
亡くなったことで気落ちしていれば出掛ける気にもならないでしょうが、行きたい気持ちが勝るときもあると思います。
毎年、親しい友人たちと恒例で出掛けていたなら、みんなと外出することがきっかけで前向きになれることもあるかもですね。
最終的には、行きたくなるかどうか、というあなたの気持ち次第です。
喪中に節分の豆まきは大丈夫なのか恵方巻きや神社の節分祭は良いの?まとめ
節分の豆まきや恵方巻きを食べるという習慣は、邪気を祓ったり福を呼び込むものです。
なので、喪中だからといって控える必要はありません。
節分がちょうど喪中の期間に重なっても、忌中を過ぎていれば、豆まきをすることは問題ありません。
節分の夜、その年の恵方を向いて、願い事を思い浮かべながら何も喋らずに食べる恵方巻きも、喪中期間に避けるべきこととされている『お祝いごと』や『派手なこと』にはあたらないので、食べても全然大丈夫です。
神社の節分祭に出かけるのは、豆まきと同様で忌中を過ぎればOK、参加してかまいません。
お寺の場合には、『穢れ』という考えがないので、忌中期間を気にせずに、節分会に行っても問題ありません。
節分はお正月とは違ってお祝いの行事ではありませんし、また『穢れ』をキーワードとする神道の考え方とも関係もありません。
喪中というのは身内を失った悲しみで、お祝い事や賑やかなイベントからは距離を置いている状態のことを言います。
一番大切なのは、自分自身の気持ちです。
故人を偲ぶ気持ちを忘れずにいれば、節分の過ごし方はいろいろなスタイルがあっていいのでは、と思います。
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