一度に使い切れないオクラ、長持ちさせる保存方法は?
そのまま冷蔵庫はNG?
冷凍保存の方法は?
その疑問、解消します!
オクラが黒ずんでしまう理由、
オクラを冷蔵庫で保存する時のポイント、
おいしいオクラの見分け方も含めて、
わかりやすくお伝えします。
オクラの保存方法のポイントは?
ほどよい粘りと独特のプチプチ食感のオクラは、炒め物やサラダ、おひたしなど、さまざまな料理に使える便利食材です。
オクラには、カルシウム、鉄、カリウム等の各種ミネラルや、βカロテン(ビタミンA)、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンKといったビタミン類と食物繊維が豊富に含まれています。
鮮やかなオクラの緑色は毎日の食卓やお弁当の彩りにもなりますね。
生のオクラのカロリーは100gあたり30kcal、
糖質量は1.6g。
オクラ1本でおおよそ10gなので、オクラ1本(約10g)あたりのカロリーは約3kcalです。
オクラは栄養バランスが良い上に、とてもヘルシーな食材です。
旬の季節になると、家庭菜園で収穫したオクラをいただいたり、スーパーの特売でつい多く買ったりで、一度に食べきれないオクラの消費に頭を悩ませることがあるかと思います。
そんな時は、賢く保存!
オクラは傷みが早い印象がありますが、保存に気をつけると、長く楽しめる食材です。
店頭で売られているオクラは緑色のネット(網)で包装されています。
枝豆もネット入りで販売されていることがありますよね。
このような野菜は、ビニール袋などの包装だと、蒸れによって、輸送途中で荷傷みします。
そのため「ワリフ」と呼ばれる、あの緑色のネットを使って包装しているのです。
ワリフはネット状のポリエチレン不織布で、高い通気性があり、鮮度保持効果を高めているものです。
買ってきたオクラが、すぐにヘナっとしてしまったり、黒ずんでくるのはこの通気性に問題があることが多いです。
オクラは低温と乾燥、そして湿気を嫌います。
まとめ買いなどでオクラを長期保存したい場合の保存方法をご紹介しますね。
今回はオクラの保存方法を、以下の2つに分けてお伝えします。
- 冷蔵
- 冷凍
オクラの保存を冷蔵庫でする方法
「オクラって、日持ちしない」
というイメージ、ありませんか。
買ってきたオクラをネットやパックのまま冷蔵庫に入れておくと、3日もしないうちに黒ずみが出てきたり、ヘナっとしてしまったり、割れが出てくることがあります。
オクラは乾燥や低すぎる温度に弱い野菜です。
5℃以下の寒すぎる場所は苦手で、オクラの保存に適した温度は10℃くらいです。
10℃ということは、夏の常温保存はもってのほか、ってことですね。
なので、オクラは、冷蔵庫に野菜室があるなら野菜室に入れておくのが温度的には最適です。
新聞紙とビニール袋で保存
オクラは新聞紙やキッチンペーパーに包んでからビニール袋にいれ、ヘタの部分を下にして、立てた状態で冷蔵保存します。
わたしはいつも、8~10本づつ新聞紙に包んでビニール袋にまとめて入れています。
ヘタの部分を下にするのは、オクラが畑で育っているのと同じ状態にするためです。
野菜は、『その実(葉)がなっている状態』で保存すると、ストレスがなく長持ちするといわれています。
きゅうりや小松菜などは立てて保存した方がよいというのもこの理由です。
プランターや家庭菜園でオクラを作っていればおわかりですが、オクラはヘタが下、尖っている方が上の状態でできる野菜です。
なので、ヘタを下にして入れるのがオクラにとっては自然なんですね。
新聞紙やキッチンペーパーに包んで冷蔵庫保存する時は、洗わないこと。
オクラを洗ってしまうと湿気を与えて黒ずみを招く原因になるので、使うときに洗うようにします。
ビンで保存
オクラが縦に入るビンやコップがあれば、少量の水を入れたビンにヘタを下にして入れます。
底に5mmくらい水を張り、ヘタを下にして水につけます。
フタやラップでビンの口をふさぎ、冷蔵庫の野菜室に入れます。
水は1日おきに換えるのがおすすめです。
冷蔵保存したオクラの保存期間は?
保存期間の目安は、新聞紙とビニール袋でもビンでも、共に約1週間程度。
だいたい約4~5日はおいしく食べられます。
鮮度の良いオクラであれば、1週間くらいは楽勝のこともあります。
スーパーなどで購入するときは、ヘタの切り口が変色しているものは鮮度が落ちているので避けましょう。
■ 鮮度が良くておいしいオクラの見分け方
鮮度が良くておいしいオクラの目安は以下の4つです。
- 切り口が新しいもの
- 色が濃い緑色できれいなもの
- 全体がうぶ毛でおおわれているもの
- 7~8cmの中小サイズのもの
オクラは育ちすぎると種が詰まって食感が固くなるので、7~8cmくらいのサイズのものがおいしくいただけます。
オクラを冷凍保存する方法
オクラが大量にある場合や、すぐに使わない場合は冷凍保存がおすすめです。
冷凍してもネバネバも栄養成分も変わりません。
解凍も超簡単。
冷蔵庫や常温で自然解凍するか、冷凍したまま調理に使うことができます。
冷凍方法は、
- 「生のまま」
- 「サッと茹でる」
の2通りです。
いずれも、保存期間の目安は1ヶ月程度です。
生のまま冷凍する方法
うぶ毛の下処理をしてから冷凍します。
「板ずり」をするとうぶ毛が取れて、口当たりがよくなります。
オクラの板ずりは、オクラに塩をまぶして、まな板の上で手のひらでコロコロと転がすだけ。
うぶ毛がとれたら、水で塩気を洗い流します。
このひと手間で色も鮮やかになります。
水洗いして水気をしっかり拭き取ったら、冷凍用の保存袋に並べて入れ、冷凍庫へ。
わたしは、この時、ガク(ヘタの周り)も落としておきます。
ガクの部分を切り落としてあると、いざ料理という時に便利です。
小口切りや薄い斜め切りなど、カットしたものも冷凍保存できます。
カットした場合は、1回に使う分をなるべく平らにしてラップで包み、冷凍用の保存袋に入れると使い勝手が良くて便利です。
お味噌汁なんかには、凍ったまま投入でOK。
加熱調理に使う時は冷凍状態のまま入れても大丈夫です。
お浸しや和え物、料理の彩りに添える場合は冷蔵庫か室温で自然解凍します。
電子レンジでの解凍も可能ですが、平らにして冷凍したオクラなら、わりとすぐ解凍します。
オクラの歯ごたえを活かしたい時は、自然解凍がおすすめです。
茹でて冷凍する方法
板ずりしたオクラを茹でてから冷凍するのも便利です。
冷凍解凍したオクラは柔らかくなるので、茹でる時の加熱時間はほんのちょっとで十分。
お湯を沸かし、沸騰したらオクラを投入、10秒ほどサッと茹でたらザルなどにあげます。
やわらかいのがお好みなら20秒ほど。
予熱でも火が通るので、ほんとにサッとで十分です。
冷まして水気をよく拭き取ったら、冷凍用の保存袋に並べて入れ、冷凍庫へ入れます。
茹でたものをカットしてから冷凍する場合は、生のときと同様、1回に使う分をラップに包んで小分けにしておくと便利です。
だし醤油などで味付けしたものもそのまま冷凍できるので、お弁当のおかずにも重宝します。
味付けしたオクラをレンジ対応のおかずカップなどに入れて冷凍すると、お弁当にそのまま使えますね。
オクラの保存を長持ちさせる方法!冷蔵庫の使い方と冷凍保存のコツ まとめ
オクラは栄養バランスが良い上に、とてもヘルシーな食材です。
一度に使い切れない量のオクラがあるときは、冷蔵庫で保存すれば1週間程度、冷凍庫なら1ヶ月ほど長持ちさせることができます。
冷蔵庫の野菜室で保存するときは、新聞紙やキッチンペーパーに包んでからビニール袋にいれ、ヘタの部分を下にして、立てた状態で冷蔵保存します。
ビンやコップなどの容器に水をはってオクラを入れる保存方法もあります。
冷凍するときは、生のままでも茹でてからでも保存できますが、いずれも、板ずりしてから保存するのがポイントです。
オクラは、出始めの時期(6~7月)のやわらかいものや、採れたてのものなら、生のまま食べられます。
旬の夏場以外も、オクラは年間を通して手に入りやすくなっているので、食べきれない場合は上手に保存して、食卓に取り入れていきたいですね。
◇ 高血糖改善とダイエット効果があるオクラで作るお茶の超簡単レシピはこちら。
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