秋茄子は嫁に食わすなとはどんな意味?3つの説の語源と由来!

秋茄子は嫁に食わすなとはどんな意味?3つの説の語源と由来!

秋茄子は嫁に食わすなとはどんな意味?

ことわざの由来はどこから?

語源になっている解釈はどれが正しい?

その疑問、解消します!

嫁いびりとされる背景、

嫁と姑の関係性、

ネズミの隠語を使った解釈、

秋ナスがおいしい理由も含めて、わかりやすくお伝えします。

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秋茄子は嫁に食わすなってどういう意味?

ナスがおいしい季節です。

ナスは夏野菜ですが、実りの秋のナスはまた格別。

秋の時期もナスはどんどんおいしく育ちます。

秋ナスといえば、頭によぎるのは、

秋茄子は嫁に食わすな

ということわざです。

五・七でリズムが良いせいもあり、広く知られている慣用句ですね。

茄子(なす)は東日本の言い方で、西日本では

「秋なすびは嫁に食わすな」

とも言います。

この言葉には、元になっているといわれる和歌があります。

秋茄子は嫁に食わすなの語源は?

鎌倉時代後期の和歌集『夫木和歌抄(ふぼくわかしょう)』に

秋なすび わささの粕につきまぜて よめにはくれじ 棚におくとも

とあり、これが秋茄子は嫁に食わすなの語源とも言われています。

「わささ」とは早酒、新酒のことです。

秋に収穫したナスを酒かすに漬けて、粕漬け(奈良漬)を作ったことが伺えますが、

「よめにはくれじ」

つまり、

「よめにはくれてやるな」

と言っています。

この和歌が、秋ナスは嫁に食わすなの由来と考えられているんですが、ハッキリとした確証があるわけではありません。

なぜ、秋ナスを嫁に食べさせてはいけないのか?

秋ナスは嫁に食わすな、と言い切ってる割には、「なぜ」という理由が入っていないので、その解釈には諸説あります。

代表的な3つの説をご紹介しますね。

意地悪な姑の嫁いびり説

「秋茄子は嫁に食わすな」の一般的によく使われている解釈は、

とてもおいしい秋ナスを、嫁なんかに食べさせるのはもったいない

という、お姑さん側の意地悪な気持ちを表しているというものです。

いわゆる嫁いびりですね。

ナスは夏にも穫れますが、暑い時期の夏は十分な栄養を蓄えることができずに、秋に収穫されるナスの方がおいしいと言われています。

実際、秋ナスはアミノ酸や糖分をしっかり蓄えており、養分があるので旨味が増しておいしいのです。

そんなおいしい旬のナスを、外から来た嫁になど食べさせるのはもったいない、と言ったとか、

嫁に食べさせるにはもったいないほどに、秋のナスはおいしい

と、ナスのおいしさを表したものだとか、

いずれにせよ、

おいしいからあげない

わかりやすいですね。

なす

おいしいからあげない、という解釈には、嫁姑の関係で、嫁を疎んじている気持ちが背景にあります。

似たような言葉で、

「空きかます嫁に食わすな」

「秋鯖嫁に食わすな」

「五月蕨(ごがつわらび)は嫁に食わすな」

といったものがあります。

これらも意味や解釈には諸説ありますが、「嫁に食わすな」が共通してます。

昔は、あらゆる場面で姑の立場が勝っていたので、姑の嫁いびり説というのは納得できるものがあります。

「秋茄子は嫁に食わすな」は、嫁姑の絶対的な位置関係があった封建的な時代の、古い家族制度の中から生まれた言葉なのかもしれませんね。

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優しい姑の気遣い説

意地悪なお姑さんの嫁いびり説の一方で、

いやいやこれは優しいお姑さんの気遣いなんだよ、という説があります。

秋茄子は嫁に食わすなの意味は、

なすは体を冷やす働きがあるから、涼しくなってきた秋にナスを食べるのは良くない

という、お姑さんからのお嫁さんの身体をおもんばかっての言葉だと。

出産を控えたお嫁さんの体を気遣うためのことわざとも言われます。

また、秋茄子は種が少ないことから、子宝に恵まれないとう縁起の悪さを気にしているのだという解釈もあります。

秋茄子は嫁に食わすなネズミ説

秋茄子は嫁に食わすなの由来でご紹介した和歌をもう一度。

秋なすび わささの粕につきまぜて よめにはくれじ 棚におくとも

歌の中の「よめにはくれじ」では「嫁」という漢字を使っていません。

ここでいう「よめ」は「夜目」と書き、ネズミのことを指しているという説です。

ねずみ

ネズミ説による和歌の解釈は、

酒粕に漬けた秋茄子を、食べごろになるまでまで棚においておくのは良いが、ネズミに食べられないように注意しろ

といった意味。

この解釈でいうと「秋ナスはに食わすな」は間違いで、

秋茄子は夜目(ねずみ)に食わすな

ということだとする考え方です。

ただ、ネズミを表す夜目が隠語だったこともあり、和歌を元にネズミ説を考えるのは、あくまで可能性があるといったところです。

秋茄子は嫁に食わすなとはどんな意味?3つの説の語源と由来! まとめ

「秋茄子は嫁にくわすな」には、元になっていると考えられている和歌があります。

「秋なすび わささの粕につきまぜて よめにはくれじ 棚におくとも」

この和歌は鎌倉時代後期の和歌集『夫木和歌抄(ふぼくわかしょう)』に収められています。

秋茄子は嫁にくわすなの語源には3種類の説があります。

1. 意地悪な姑の嫁いびり説

2. 優しい姑の気遣い説

3. 秋茄子は嫁に食わすなネズミ説

一般的には1の「意地悪な姑の嫁いびり説」がよく知られており、

「おいしい秋の茄子は憎らしい嫁にはもったいない」

といった意味に解釈されています。

諸説ありますが、どれが正しいということはハッキリしていません。

いずれにしても、秋のナスがおいしいことは間違いなし。

アミノ酸や糖分をしっかり蓄え旨味が増している上、注目したい効能もあります。

ナスの皮の鮮やかな紫色にはナスニンというアントシアン系の色素が含まれています。

アントシアニンには活性酸素を消去する作用である「抗酸化作用」があります。

活性酸素は様々な生活習慣病を引き起こす原因になることがわかっています。

なので、ナスのようにアントシアニンを含む食品を摂ることで、多くの病気の予防に効果があると期待できるのです。

ナスで身体が冷えるのが良くないのなら、温めて食べるなど調理に工夫をするといいですよね。

「食べさせない」なんて思わずに、おいしい秋ナスを楽しくたっぷりいただきましょう!、

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